消えた少年たち(下)/オーソン・スコット・カード

読了。下巻も半分くらいまでは上巻と同じ。ただし、モルモン教についての
記述がかなり色濃く出てくる。モルモン教については、モルモン教ってどんな宗教?
一番分かりやすい。もっと極論すると、比較的に近年にトンデモっぽい経緯で
生まれたキリスト教系の亜種、ということ。
まぁ、宗教というものは、経緯とか上の方の人間はともかく、末端の人の生活や
教義自体は割とまっとうだったりする訳で、この話もカードもそんな感じ。
本題に戻って、下巻の半分くらいでやっと謎解きの伏線が入って、最後に
解決と言うか種明かしというか終幕。
全般的に見て、カード作品ファンの自分にとっても、かなり微妙な一品。
読ませるものではあるのだけれど、毒というか手管にしてやられてというか
汚いというべきか、とにかくさわやかな読後感と少し違う何かが残る。
そういう意味でも「カードらしい」とは言えるのだけれど。
他人には普通にお勧め出来ないというかしない一冊。